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エチオピアでの20年間の教育支援と里親制度

 
エチオピアでの20年にわたる教育支援 世界平和女性連合


  • 地元の小学校で折り紙交流
    和紙人形のしおりをプレゼント


  • 生徒たちにエイズ予防教育
    特別給食に大喜びの子供たち


  •  生徒代表より歓迎の花束贈呈
    生徒代表より歓迎の花束贈呈


  • 算数の授業を参観する紺頼派遣員
    算数の授業を参観する紺頼派遣員

     
  • 先生の質問に元気よく手を挙げる生徒たち
    先生の質問に元気よく手を挙げる生徒たち


  • 熱心に学ぶ生徒たち
    熱心に学ぶ生徒たち


  • 識字教室の授業風景
    識字教室の授業風景


  • 識字教室の授業風景
    識字教室の授業風景


  • ワンホープガーデンに感謝の意を表すツハイさん
    ワンホープガーデンに
    感謝の意を表すツハイさん


  • DVDで英語の授業を受ける3年生の生徒たち
    DVDで英語の授業を受ける3年生の生徒たち


  • 姉妹になった喜びを分かち合う
    里子が暮らす家


【貧しい子供たちのために政府認可の初等教育学校ワンホープガーデンを開校】
・20年間にわたり、無料の識字教室を開く
・プロジェクトを視察し里子の家を訪問
・想像を絶する貧しさに言葉を失う
・懸命に生きる母親と子供を支援したい
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■エチオピア連邦民主共和国■

●最貧国のひとつ,出生数は日本の約30倍

東アフリカのエチオピア連邦民主共和国は、旧約聖書にも登場する古い歴史と文化を持つ国です。
一枚岩をくりぬいた十字架型の「ラリベラの岩窟教会群」は世界遺産になっています。
 人口1億人以上とアフリカの中ではナイジェリアに次いで第2位。
年間出生数は317万人で日本の約30倍、人口爆発が起きています。
一方、5歳未満の子供の年間死亡数は18万4000人で平均寿命は65歳。1人あたりGDPは189カ国中174位と、最貧国のひとつです。

●子供の教育が課題

首都アジスアベバでは靴磨きや物売りをする子供たちを見かけますし、地方ではわらや薪運び、放牧を手伝って家計を助けています。
成人の識字率は36%、教育問題が大きな課題です。私は現地で10回ほどスリに遭いかけましたが、半分は子供でした。教育を受けられない現状と貧困を目の当たりにし、教育支援に取り組みました。

  ●1997年から首都で無料の識字教室

 1997年、アジスアベバ市ワレダ10地区(現7地区)で無料の識字教室を開始。対象は就学年齢に達しても学校へ行けない貧困家庭の子供と女性です。
女性は母親がほとんどで、一家を背負って働いていることが多く、農繁期には出席率が低下し継続が困難でした。

●政府認可の初等教育学校開校

 そこで2001年に初等教育学校ワンホープガーデンを開校し、政府の認可を受けました。
公立小学校と同じ教科を3年間学んだ後、市立小学校の4年生に編入させ、その際の制服・学用品・登録料を支援しています。
これまで2000人を超える生徒が教育を受け、アジスアベバ教育局より優秀なプロジェクトとして評価されています。
 ワンホープガーデンに通う子供たちの家庭は収入がほとんどありません。
編入後も経済援助がない限り通学が困難です。そのため、継続的な教育が受けられるよう03年から里親制度を導入し、9年後の2012年、初めて1人の里子が大学に進学しました。

 ●識字教室の女性たち

 2016年12月6日から17日まで現地を訪問しました。
受講生を新たに募集し、昨年10月から再開された女性のための識字教室(1年コース)では現在20名ほどが学んでいます。国語、算数、簡単な理科・社会、アルファベット(アムハラ語)などの教科を参加者の習得度にあわせ、少しずつレベルアップしながら授業を行っています。
ほとんどが地域の母親と女性たちですが、性別・年齢にかかわらず学びたい人々を受け入れています。公用語のアムハラ語の読み書きができるようになり、これまで役所に行っても字が書けないため、指にインクをつけて捺印するしかありませんでしたが、自筆のサインができるようになり、とても嬉しいですという参加者の声が多くありました。
また、簡単な計算ができるようになり、小さな物売りをしていた婦人が、売上帳簿をつけることができるようになりましたと話し、わずかながら受講者の生活にも変化が現れています。

 ●識字教室参加者ツハイさん(37歳)の言葉

 私の3人の娘たちは皆、ワンホープ・ガーデンで学びました。当時、私は病気を患っていましたので、経済的にも生活は大変困難でした。そのため、一番上の娘が学校を退学し、中東の国でメイドとして働きながら、家族のために生活費を送ると申し出ました。
娘はとても成績が良く、勉強が好きでしたので、私は悩み、また悩み、ビスラット校長に相談しました。
校長は私たちがなんとか助けるので、教育を続けるようにと言ってくださり、ありがたいことに娘は学校を続けることができました。
その娘は現在、国立大学で建築技術を学んでおり、来年は卒業です。次女は12学年を卒業後、韓国大使館で働いています。そして三女はワンホープ・ガーデン在学中に里子の資格を得て、今は9学年になりました。
そして私も今、こうして識字教室に通うことができるようになり、心身ともに健康になりました。また、9か月前には、5人目の娘を出産することができました。ワンホープ・ガーデンは私たち家族の人生を劇的に変化させてくれました。本当に感謝しています。ありがとうございます!
(ツハイさんは時折、涙をぬぐいながら話をしてくれました)

 ●里親制度をサポート

昨年訪問した際、ワンホープガーデンの運営状況を確認し、エチオピアの国民食インジェラの特別給食を実施。
日頃は質素な食事をしている子供たち、特に男子の食べっぷりは見ていて気持ちのいいもので、生徒たちは大満足でした。
 3人の里子の家庭訪問では、同行した支援者の方も粗末な家に衝撃を受けていました。土壁のバラックのような家を区切って数世帯が住んでいます。1年生の女子生徒の家は天井の高さが1メートルしかなく、腰をかがめての生活でした。夫と死別しひとりで娘を育てている母親が「生きていくのが大変だ」と泣いていました。
娘が教育を受け希望を持つ姿を見て、母親も前向きに生きてくれることを信じて、支援者は里親制度でサポートしていきたいと改めて強く思われたそうです。
 ワンホープガーデンでは、教科書が政府からなかなか支給されず、先生が1冊持っているだけでした。そのような環境でも目を輝かせ、黒板の文字を一生懸命に書き写している子供たちの姿が印象的でした。

 ●初等教育クラスでの授業風景

子供たちは1月中旬に行われる前期試験に向けて、一生懸命に学んでいます。エチオピアのクリスマスは1月7日ですが、その12日後の祭日ティムカット(公現祭)を前後し、学校は短い冬休みにはいります。
エチオピアの大学では、すべての教科で英語による授業が行われていて、学年が進むほど英語の理解力が順調に進学できるかどうかのカギとなっています。
ワンホープ・ガーデンでは、昨年より英語や国語(アムハラ語)、道徳教育にDVD教材を使った授業を行っています。英語の授業ではネイティブの発音と美しい画面で、子供たちは音楽にのって楽しく発音の勉強をしています。

 ●派遣員からのメッセージ

活動を通して結ばれる絆、そして人生に広がりを持たせてくれる国際協力に感謝しながら、これからも活動していきます。
(エチオピア派遣員)
 
 

 
 

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