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WFWPヨルダン21年の歩み   世界平和女性連合  

 
WFWPヨルダン21年の歩み  派遣員:入倉房代

  • 現地スタッフと入倉房代派遣員</li><br />
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    現地スタッフと入倉房代派遣員

  • WFWPの紹介をする現地スタッフ
    支援物資を贈呈する入倉派遣員

  • WFWP職業訓練センター前で
    WFWP職業訓練センター前で

  • 美容教室での授業
    美容教室での授業

     
  • 政府の美容免許取得
    政府の美容免許取得

  • 小口融資でテーラーを開く
    小口融資でテーラーを開く

  •  奉仕活動で老人ホーム慰問
    奉仕活動で老人ホーム慰問

  • ラマダン中の物資支援
    ラマダン中の物資支援

  • 蚊帳の使用でマラリアを予防
    イラク難民青年サッカープロジェクト
    UNHCRからの支援

  • UNHCRからの支援されたユニフォーム
    UNHCRからの支援されたユニフォーム

  • 青少年情操教育
    青少年情操教育


【WFWPヨルダン21年の歩み】

1994年に派遣員10名が入国。
中東の地・ヨルダンでひたすらヨルダンのために活動してきたWFWP派遣員の入倉房代さんの活動報告を掲載致します。

・ヨルダン社会開発省より、国際NGOとして正式に認可
・職業訓練センターを設立
・女性自立支援の取り組み継続
・イラク難民青年への支援
・青少年の情操教育
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■ヨルダン・ハッシェミット王国■
(正式名称)
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ヨルダンは、北海道とほぼ同じ面積で、首都はアンマン(Amman)、人口約900万人(パレスチナ難民を含む)、言語はアラビア語、宗教はほとんどがイスラームで、キリスト教その他が7%存在。
国土は、イスラエル、シリア、イラク、サウジアラビアに囲まれ国境を接し、 世界遺産のペトラ遺跡や死海、ローマ時代の古代都市の遺跡などが観光地として有名。

●職業訓練センターを設立
ヨルダンは、イスラーム文化圏のため、女性は外出したり外で働いたりすることはあまり自由にできません。
WFWPヨルダンは、そのような女性に対して、彼女達の自立を支援するために、職業訓練センターを設立し、各種技術教育を行い、また女性の意識向上のために、様々な教育を行ってきました。
同時に、青少年教育にも力を注いできました。 そして、ヨルダンには、隣国から戦争を逃れて来た多くの難民がいますので、その人々にも支援の手を差し伸べてきました。

●中東和平に欠かせない国
 中東は紛争地域として知られ、各地でいつも戦争が絶えません。そんな中、アブドッラー2世現国王の父親である故フセイン国王が、中東和平のために尽力したことは有名です。アラブ諸国の中で、イスラエルとの平和条約を結んだ国は、エジプトに次ぎヨルダンの2カ国のみです。
現国王も、父・フセイン国王の意志を引き継いで、中東和平のために努力しています。
ヨルダンは、戦争の続く国々に囲まれながら、国王の強い平和主義思想の下、内戦もなく、近隣諸国からの多くの難民を受け入れ、平和を維持しています。
宗教、宗派、民族の争いを避け、本来のイスラームの教えに基づき、政権運営がなされ、平和が保たれています。
もともと、経済状況は良くありませんでしたが、あい続く隣国の紛争が経済に更に大きな影響を及ぼしています。そのため、多くの国民が苦しんでいます。人口の7割が30歳以下の青年と子供で、彼らの生活も苦しい状況です。

●女性自立支援の取り組み
 1994年、WFWP日本から派遣された女性ボランティア10名がヨルダンに入国。3年間は、現地のNGOでボランティア活動を行いました。
1997年に、社会開発省より、国際NGOとして正式に認可を獲得しました。
貧しい人々を助けるために私達は何ができるのか調査した結果、女性自立支援のための職業訓練センター設立に至りました。。
センターでは、仕事につながるいろいろな技術を教え始めました。美容、洋裁、編み物、コンピューター、手工芸等、そして、様々なワークショップを開いて、職業につながる技術を指導してきました。
夫の収入は低く、女性達は自分の手で働いて家族を支えたいという願いが強いことを知りました。
外で働くことは難しいので、家の中で小物などを売っている女性達に会いましたが、彼女達が抱えていた悩みは、商品を仕入れるための少しまとまったお金が無いことです。それで、小口融資を始めました。
 
●現在は
 WFWPセンターは、毎日多くの女性達でにぎわっています。
各種職業訓練コースや体操教室、小口融資のための勉強会を行っています。午後には、青少年のために塾を開いています。
定期的に、さまざまな分野の講師を招いて講演会を開催し、色々なイベントも行っています。
これまで、派遣員が中心となって取り組んできましたが、最近は、現地の女性スタッフが主体的に運営しています。。
その一環として、センターの家賃の一部を女性スタッフが負担するようになりました。彼女達は、WFWPのメンバーであることを誇りに思い、老人ホームでの奉仕活動、地域の貧しい家庭への支援活動などを喜んで行っています。これは、「他の為に生きる」WFWPの精神の実践となっています。
ご主人達も喜んで協力してくださっています。妻が明るく活発になることで、家族に良い影響を与えています。
一般の外出は、あまり好まれませんが、センターに行くことは喜んで許可されています。そして、女性が小額でも自分の手で収入を得て家族を支える、その姿勢が、家族に幸福をもたらすと喜ばれています。

●イラク難民青年への支援
 イラク難民の青年たちは、文字が読めない人も多く、識字教室を設け、アラビア語や英語を教えました。
また、地域ごとに6個のサッカーチームを作り、役所に許可をもらい、公共のグランドを無料で練習に使わせていただきました。  国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が、全チームに、器具やユニフォームなどを多数寄付してくださり、時には、国連の方々やヨルダン人のチームとも対抗試合を行い、交流しました。
将来への希望が見えない難民の青年たちが、サッカーに打ち込むことで、どんな困難にも屈せず前に向かっていく、そんな精神力の育成に役立ったと思います。

 ●中東の地にあって
 1948年、第1次中東戦争で、数十万のパレスチナ人がヨルダンに避難し、苦しい難民生活を通過。現在は、その多くが、国王の配慮で、ヨルダン人としての市民権を得て暮らしています。
また、50万のイラク難民、140万のシリア難民がヨルダンに滞在。その人々を通じて、戦争の厳しい現実を知らされました。心身の痛みを抱える人々の力になるためにWFWPは努力してきました。経済や物資支援のほかに、UNHCRへの橋渡しをしています。本人達が国連に申請しても、なかなか事実が伝わらないことが多く、私達が彼らの代わりに国連に説明をすることによって、国連に理解され受け入れられました。
戦争の生々しい傷を背負って生きる人々に出会い、中東の厳しい現実を知り、そのような人々を自分の家族のように思って、出来る限りの支援を続けてきました。夜中でも、急病人を病院に連れて行ったり,医療費免除の為に手続きに走ったり。また、不法滞在者が多いので、警察問題で手助けしたりしました。
今では、中東の平和への取り組みは、自分の課題のように感じております。NGOの立場で為に生きることを実践し、隣人を家族のように愛する、その精神を持って、中東和平実現を目指して日々努力しています。

  ●青年と子供のための企画
 人口の7割は青年と子供であり、その育成・教育はとても重要です。国も取り組んでいますが、充分ではありません。そのため、NGOとして取り組む必要性を感じています。
現在、ある貧しい地域で、現地のNGOと協力し合い、ドラマ作りを通じて青少年の情操教育を行っています。今後もっと大掛かりに、青少年教育に取り組みたいと願っています。
そのことが、また、国の発展と平和につながると確信するからです。

WPWF ヨルダンは、WFWP日本本部、そして、支援連合会の皆様の20年以上にわたる心からのご支援をいただいてきました。そのことなしには、今日まで続けてくることはできませんでした。皆様に心からの感謝を申し上げます。
(ヨルダン派遣員:入倉房代)  




 

 
 

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